子どもの笑顔に国境はない(10)

3 東近江市内小学校訪問から

「ベトナムとの2度目の出合い」

 東近江市内の筆者が勤務するC小学校では、5年生の21名と交流しました。実は、この学年は、その2年前にディエンビエン第二小学校から校長先生と副校長先生をお迎えした時に交流した学年でした。子どもたちは、ベトナム学習のことをよく覚えていて、教室の黒板にいくつかベトナム語で文字を書いて、歓迎の準備をしました。

 当日は、地元の有線放送局の方が取材にみえられ、交流の様子が市内の地元地域に一週間にわたって放送されました。

 また、以前から、ディエンビエン第二小学校にリコーダーを贈る取り組みを地域に呼びかけて行っていましたが、この取り組みにご協力いただいた方々の中で、今回お二人の方が、「子ども大使」の歓迎事業に参加してくださいました。お一人の方は、ベトナムの子どもたちにとたくさんの文具をプレゼントしてくださいました。また、もうお一人の方は、自営の工場で作っている人気の紐飾りの小物などを用意してくださり、交流会当日に直接「子ども大使」に手渡してくださいました。

 当日は、挨拶と自己紹介の後、ダッカオ(ベトナムの足羽根突き)やドッジボールや長縄をし、プレゼント交換などをして、2年前にはできなかった子ども同士の交流が実現しました。

長縄で遊ぶ (東近江市内C小学校)

長縄で遊ぶ (東近江市内C小学校)

交流会終わりの挨拶 (東近江市内C小学校)

交流会終わりの挨拶 (東近江市内C小学校)

4 最後の訪問

四條畷学園小学校から

 四條畷学園小学校では、6年生の2クラスと交流を深めました。縄跳びをしたり、それぞれの国のやり方で割り算を紹介し合いました。「子ども大使」から赤色のスカーフのプレゼントがあり、日本の子どもたちはそのつけ方を教わりました。

交流会終わりの挨拶 (東近江市内C小学校)

交流会終わりの挨拶 (東近江市内C小学校)

質問に答えて相互理解を深めました (四條畷学園小学校)

質問に答えて相互理解を深めました (四條畷学園小学校)

交流を終えて

 「子ども大使」たちは、大変ハードな日程の中で、訪問した四校全てに、とても素敵な笑顔をプレゼントしてくれました。この間は、本連載の標題である『子どもの笑顔に国境はない』ことを、改めて、重ね重ね実感させられた一週間でした。

 さて、日本を去る前日の7月1日に、子どもたちは、日本での滞在を振り返って作文を書いています。「子ども大使」たちは、この交流事業を通して、どのような感想を持ったのでしょうか。最後に、その作文を紹介して、本稿を閉じることにしましょう。

 私はディエンビエン第二小学校の4年D組のグエン・ミン・アインです。日本に来て、皆様に厚く歓迎してもらいました。おいしいご飯を御馳走になりました。翌日に小・中学校の訪問という計画があったため、ご飯を食べてから、ゆっくり休ませてくれました。小・中学校に見学しに行ったら、日本の習慣などについて聞かせてもらいました。その後も私たち六人は気楽に過ごさせてもらって、大阪の水族館や東大寺などのいろいろな所に連れて行ってもらいました。私の感想文はこれで終わりにします。今回の日本での旅をいつまでも覚えていると思います。(グエン・ミン・アイン)

 私はタインホア省のディエンビエン第二小学校・5年C組のレ・ゴック・アインです。

 2005年6月26日に私と3人の友達と2人の先生がディエンビエン第二小学校九九七人の生徒達の代表として大阪に来ることができて光栄です。ここで皆様が厚く歓迎してくださったので、私たち代表はベトナムにいるように楽しくて、温かく感じています。先生が小・中学校に見学に連れて行ってくれました。そこでは日本人の生を徒達が私たちに対してとっても親切でした。昼ご飯を食べに連れていき、ボールの遊び方を教えてくれました。言葉は同じではないけれど、楽しく交流しました。その日本人の友達の気持ちに感動しました。

 その外、皆様が私たちを動物園、水族館、東大寺を見学しに連れて行ってくれました。もっとも驚いたのは、どうやって日本がこんなに近代的で素晴らしい建物を造ることができ、ベトナムはいつになったらこのようなことができるのかということです。

 そのほかの皆様も私たちに対してとっても親切で、いろいろお世話になりました。

 日本に一週間しか滞在しませんでしたが、私の中に日本の国と人々に対する強い印象が残りました。将来、私のベトナムも日本のように豊かな国になるよう願っています。祖国のため、勉強を頑張りたいと思います。将来、もし機会があれば、また日本に行きたいと思います。 (レ・ゴック・アイン )

 私はタインホア省、タインホア市のディエンビエン第二小学校・4年D組のグエン・フオン・ニュンです。今回、ディエンビエン第二小学校997人の生徒達の代表の一人として、誰でも行きたい日本で見学し勉強することができて、とってもうれしく思います。

 日本に来て、皆様が厚く歓迎し、親切に面倒をみてくださいました。特に、日本にたくさんいい友達ができて、いろいろな景色のいいところを見られました。ここはおいしい料理やお菓子もたくさんあります。小学校を見学したときは光栄に感じました。そこで日本人の友だちと話すことはできませんでしたが、楽しく遊びました。一緒に羽根けり、フラフープ、縄跳びなどをしました。中学校ではユニフォームがとってもきれいで、学校の風景に似合うと思います。日本では人々が左のほうを、ベトナムでは右のほうを歩きます。立派な高層ビルや学校のほかに、大きくて広いスーパーマーケットもあります。

 今回の私たちの訪問以降、これからもベトナムと日本との交流がますます発展していくよう願っています。豊かな日本のようにベトナムを建設するよう頑張っていくことを皆様に誓います。どんな困難があっても私と私の学校に協力してくださるよう願っております。本当にありがとうございました。( グエン・フオン・ニュン)

 私はタイン・ホア市のディエンビエン第二小学校・5年E組のグエン・トゥアン・リンです。今回、ご招待で、997人の生徒達を代表して、2人の先生と3人の生徒と一緒に日本の生徒達と交流しに来ました。

 日本に来て、皆様が厚く歓迎して、宿泊先も用意して、まだ知らないことを教えてくれました。皆様に感謝しております。同じ年の日本人の友達と交流して、いろいろ勉強になりました。彼らはフレンドリーで、楽しい人達で、いつも厚く歓迎してくれました。彼らは一生懸命勉強して、熱心に活動しました。小学生はいつも教室をきれいにしていました。中学校の生徒は笛を吹いて、1曲聞かせてくれました。日本の学校では、ベトナムの学校にない水泳や家庭科のような科目が教えられています。

 皆様がヒョウ、トラ、シシなどがいる動物園と、大阪にあるベトナム領事館に連れて行ってくれました。そして地下鉄にも乗らせてもらいました。さらに水族館に連れて行ってくれて、イルカ、カメなどの珍しい動物を目で見られました。さらに船にも乗らせてもらいました。町を歩いたときに、道がとってもきれいで、人々が町を守る意識が高いと思います。

 日本のように我が国も豊かで、きれいになるように祈っています。そして私たちの学校の困難を助けてくださるよう願っています。ベトナムと日本との友好関係がますます発展していくように祈っています。本当にありがとうございました。( グエン・トゥアン・リン)

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