子どもの笑顔に国境はない(7)

⑸ 2学期の取り組み 再びベトナム学習へ

 さて、10月の中ごろからは、再びベトナム学習に取り組みました。まず、最初に学習課題としたのは、「Nem」の店作りでした。

 「Nem」というのは、ベトナムの揚げ春巻きのことです。11月1日に持たれる学校行事の「ワールドフェスティバル」でこのNemのお店を出すことにしました。10月16日の午後からBaさんとLanさんに作り方を教えてもらい、できたNemの試食をしました。子どもたちは大変おいしかったという感想を翌日書いてきました。

おいしい、パリ

 きょう、ランさんバーさんが学校にやってきました。5時間目、6時間目にネムを作りました。ネムは春まきをあげたものです。まず、さいしょざいりょうをベトナム語で言いました。それから、ざいりょうをきざんだりしました。3ぱんは、もやしとキクラゲをきざみました。キクラゲは、はじめてさわったのですごくふにゃふにゃしていたよ。そして、ぐをまく時、すごくいいにおいがしてよかったです。みんなまくのがじょうずにできました。そして、それをあげました。ネムをつけるタレを作る時、レモンをまぜる時、すっぱそうなにおいがしたよ。

 先生が食べ方を教えるために食べたしゅん間、

「パリ」

と音がしました。そして、自分も食べると、

「パリ」

といったよ。

 今日はいいれん習になったよ。ネムがとってもおいしかったよ。(めぐみ)

ワールドフェスティバルでは、ネムの店にアオザイ登場

Nemの店にアオザイ登場

 10月31日に次の日のワールドフェスティバルに向けて、子どもたちと担任と筆者とで、300巻程のNemを作りました。前回の反省を生かして、1時間で下ごしらえを済ませ、次の1時間でライスペーパーで具をまきました。

  ワールドフェスティバル当日は、再びBaさんに来ていただき、付けタレを作っていただきました。また、保護者にも7名前後応援に来ていただき、油で揚げていただきました。

 ところで、筆者は、JICAの研修旅行で既にベトナムの小学校を見学することができたのですが、3月当初の予定通りに、12月に三度ベトナムへ行くことにしました。訪問地は、ディエンビエン第二小学校やハノイの平和村やドクさんが働いているツーズー病院の平和村などです。そこで、これらの訪問地に子どもたちからのメッセージを届ける活動をしたいと考えました。

 ところで、2月にハノイの平和村を訪問した一行の中で、この施設の子どもたちの支援を強く決意された方がいらっしゃいました。東京にお住まいの日本ベトナム友好協会東京都連合会所属の松本マサ子さんですが、松本さんは、募金活動に取り組まれ、8月に渡越されて医療機器などを平和村に贈呈されました。また、10月には平和村の障害児を日本に招待し、治療を受けさせています。その子は、筆者も訪問時に印象によく残っている子で、12歳の女の子のガーちゃんです。松本さんは、この子の治療を中心に据えて活動をされておられ、筆者も協力をしていくつもりでいました。

  先程のNemの店に取り組んだ後、しばらくの間、どう授業を展開すればよいか思案しましたが、11月の下旬からは、子どもが描く戦争と平和の絵をベトナムに届ける取り組みを始めました。東京の松本さんが、平和村の子どもたちが描いた絵を日本に持ち帰り、カレンダーにして募金活動をしていらっしゃることからヒントを得ました。ただし、平和の絵の取り組みは、募金活動をするということではなく、子どもたちが描いた絵でカレンダーを作り、12月の各訪問先にお土産としてプレゼントしようという取り組みです。また、それとともに、ホーチミン市の戦争証跡博物館では、副館長のバンさんとも直接お話ができるので、原画をお持ちして、博物館内に展示してもらえたらと考えました。

児童の絵と誕生日入り

児童の誕生日が入っている

平和カレンダーの表紙

平和カレンダーの表紙

※平和カレンダーが贈られた施設
ホーチミン市戦争証跡博物館、ツーズー病院平和村、ハノイタインスアン平和村、交流校タインホア市ディエンビエン第二小学校、同市ディエンビエン第二中学校

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