子どもの笑顔に国境はない(5)

⑷ 2学期の取り組み ユニセフ学習を中心として

 2学期は、本実践テーマ「知ろう世界の友だち 交わろうベトナムの友だち」の前半に挙げている「知ろう世界の友だち」の部分から取り組むことにしました。

 まず、ユニセフから配布を受けた『ユニセフと地球のともだち』を視聴することにしました。この学習では、各自がコンピュータを使って一通り視聴した後、特に教育と児童労働の箇所を中心に学習しました。世界には学校に行けない子どもたちが1億3000万人いることや、働いている子どもたちが2億5000万人もいることを、子どもたちは映像を通して初めて知ることができました。

 次に、『地球のともだち(ユニセフワークブック)』と『ユニセフと世界のともだち』(いずれも日本ユニセフ協会発行)を用いての学習に入りました。

課題1 「学校に行けない子どもたちについて知ろう」

白地図を使って識字率の地図を作る

白地図を使って識字率の地図を作る

 ユニセフワークブックの巻末の世界の白地図を刷り増しし、この地図に「成人の総識字率」が50%以下の国をマークしていきます。この学習は班学習とし、班全員で一つ一つの国を白地図上で確認しながら進めていきました。こうすることで、小学3年生としてはかなり難しい作業も、協力し合いながら楽しく進められました。

 この作業学習を通して、子どもたちは、「この地球には、読み書きができない人がいっぱいいるんだな」という発見をし、そんな国がアフリカ大陸に集中していることや、みんなが幸せな人生を送っているわけではないことに気づいたりしています。

◎この地球には、読み書きができない人がいっぱいいるんだなと思いました。(いさむ)

◎これを作ってわかったことは、アフリカ大りくでたくさんの国で多くの人が読み書きができないんだと思いました。ヨーロッパ大りくは少ないと思いました。(さとみ)

◎世界のたくさんの人たちが、「字の読み書き(しき字)ができないんだな」と思いました。日本はだいたいの人がしき字ができるので、「日本とは全ぜんちがう」と思いました。子どものころからしき字ができるはずなのに、大人になってもしき字ができないなんてびっくりしました。(めぐみ)

◎今日、そう合で世界地図をぬりました。はじめて発見しました。それは、半分い下の人しか読み書きできない国があることです。しかも、アフリカが多かったです。読み書きのできない人は、かわいそうでした。でも、日本にも読み書きができない人が少しいるそうです。世界には、みんなが幸せな人生を送っているわけじゃないとわかりました。世界でもまた幸せになってほしいです。(ともえ)

課題2 アクティビティ:文字や数字を使わずに伝える。

「これは食べられません。」の完成図

「これは食べられません。」の完成図

 ユニセフワークブックの21ページを参考にして、4つのメッセージを筆者が用意しました。そのメッセージを文字や数字を使わないで、ポスターで他の班の友だちに伝えるというアクティビティをしました。

 4つの学習班が、それぞれⅠつずつのメッセージをポスターに描き、他の班の子どもたちがそのメッセージを当てます。子どもたちはこのアクティビティを通して、文字や数字を読んだり書いたりできない場合の不便さを実感することができました。以下は、ある児童のこのアクティビティの学習を終えての感想です。

「まぜるな きけん」を絵に表す

「まぜるなきけん」を絵に表す

メッセージ① 「きょうの昼休みにしんくんと運動場で遊ぼうよ。」
 絵の中の人がしんくんとは思わなかって、とてもむずかしかったよ。

メッセージ② 「これは食べられません。」
 つくえの上にのっているのが何かわからなかって、頭をひねって考えたよ。この問題もとてもむずかしかったよ。そして、おどろいている顔に見えてむずかしかったです。

メッセージ③ 「おとな(15才い上)1回に2じょう、1日3回」
 この問題はみんななかなか答えられなくてこまったけど、おもしろかったよ。おとな(15才い上)というのが、とてもむずかしかったよ。1回に2じょう、1日3回というのもとてもむずかしかったよ。

メッセージ④ 「まぜるな きけん」
 これは、わたしたちが出した問題です。わたしもさいしょはみんな答えられるかな? と思ったけど、みんなじょうずにこたえられてとてもうれしいです。でも、やっぱし、言葉がなきゃよくわからないと思ったよ。(めぐみ)

絵からメッセージを考えます

絵からメッセージを考えます

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